【PoG】「MMOドルアーガの塔」最終日

インターフェイスは使い易かった 未分類

このMMOを今でも好きな人は、読まない方が賢明です。

「ドルアーガの塔 ~ the Phantom of GILGAMESH~」とは?

何気にPCのフォルダを覗いてみたら、懐かしい動画を見付けた。2016年3月でサービス提供終了となった「ドルアーガの塔 ~ the Phantom of GILGAMESH~」である。足掛け8年間続いていたこのMMOは、私にとってオンラインゲームデビューなゲームである。

サービス開始の2008年当時はMMOが多く量産された時期であった。1984年に発売された「FC版、ドルアーガの塔」をプレイしていた世代からは、オンラインゲーム化が大いに注目された。ところが、実の所、リアル時期にFC版をプレイせず、「ドルアーガの塔」の世界舞台が「バビロニア」だったから、という理由だけプレイしていた。

ゲームの概要としては、60階に及ぶ塔を1人で攻略するのだが、各階にエニグマ(謎)が設定され、特定条件を満たすと、それが解明される。解明された報酬として、塔攻略に役立つアイテムが貰える。MMO版では、その塔をPT組んで攻略し、勿論、エニグマも解明するという謎解きを楽しむ要素があった。

またオンラインゲームとしては、初の試みであるクロスメディア展開がされており、アニメ放映やマンガ連載も企画されていた。アニメに関しては評判は良かった模様。

しかし、塔に入ると強制的にレベルが各階×2になってしまうので、レベルキャップ解放されても、塔には直ぐには登れず、否応なしにレベリングを余儀なくされてしまう。現レベルの半分値が登れる階数になるのだ。例えば、レベル30であれば、登れる階数は1~15階までになる。おまけに、そのレベリングのマゾさは、往年のMMOに相応しいもの。当然、デスペナも非常に厳しかったので、レベリングは苦行の域だった。

塔システムは、斬新この上無かったのだが、他にコンテンツと呼ばれるものが、他に存在せず、圧倒的なコンテンツ不足だった。新コンテンツの実装が遅々として進まず、やっと実装された途端に臨時メンテの多発や一時閉鎖、あまつさえサービス提供終了まで未実装に至ったケースが発生。更に、運営会社と開発会社が何度も変わり、ゲーム内やニコ生でも、プレイヤーとの座談会を開催するのも、運営方針は迷走。遂には、最後のディレクターが誰だか分からず仕舞というお粗末さ。

基本プレイは無料なのだが、金儲け主義の運営体制によって、人が瞬く間に減少。最後は、ゲームバランスを大崩壊させ、PTを組むのが前途である塔内、特にボス戦ではソロで討伐可能という有り得ない事態になる。金持ちプレイヤーだけを相手にする悲しいMMOになってしまった。カミングアウトするが、最後まで残っていたフレンドが、「給料を前払いにして貰い、リアルマネー20万円分を課金した話」を聞いた時、私は絶句してしまった。勿論、私も相応の重課金をしていたが、重課金の対価に見合っていない運営体質に見切りを付けたのだ。

何故なら、自業自得とは言え、この頃、垢ハックの憂き目に遭ってしまった。無事に装備品は戻してくれたが、一気に熱が冷めてしまい、そこから、引退当然となってしまった。ゲームバランス大崩壊の前に引退したのは、不幸中の幸いだった…。

引退した後も運営ブログだけは、目を通していたが、記事に対するコメントは批判の嵐ばかりで、信用の失墜によってサービス終了の時期は、近い将来かと思いきや、意外にも私が引退した後も4年間、続いていた。サービス提供終了のニュースを聞いた時は「当然だ」と冷静に受け止めたが、ラスボスであるドルアーガを討伐した直後で、尚且つサービス終了の約2週間前での告知は、現役プレイヤーからすれば、寝耳に水だったであろう。

ともあれ、最終日だからという理由で、臆面も無くINしたのだ。

サービス終了瞬間時の動画

注意!:音出ます。かなり大きいので気を付けて下さい。

この動画の前にもGMと一緒に各エリアを帆走するイベントを撮影していましたが、90分以上もある長さに加え、自鯖に上手くUP出来ない為(本当御免なさい)、サービス終了の瞬間だけをUPしました。音楽が途切れているのは、滅茶苦茶、重かった所為だと思います…。最終日は600人ぐらい居たそうです。拡大すると辛うじて分かると思いますが、最後の最後に、何故かコロシアムでのイベント発生を誤告知しています。

後、スカイプやツイッターアプリの効果音も入ってしまっています…。こちらも御免なさい。

民度とインターフェイスは優秀

オンラインゲームとしては、「クソゲーの極致」と言った所で、「4亀」でも総じて評価は低かった

ところが既述した様にオリジナルが発売されたのが、かなり昔なので、プレイヤーの民度は総じて、大人が多かった。鯖も1つしか無かった程のプレイヤー人口だったのもあるが、個人的に御世話になった人は、紳士淑女だった。最も、掲示板スレと御常連となっている人と、お友達になったので、巻き添えを食らう頻度も高かったが、不思議な事にゲーム内での理不尽な嫌がらせを受けた事は、無かった。

ただ、鯖が1つしか存在していないが為に、レベリング可能な狩り場は自ずと限定され、狩り場を巡るトラブルには見舞われた。掲示板でもお馴染みのトラブルメーカーは某アニメ名を冠していたので、今でもそのアニメには嫌悪感がある。坊主憎ければ袈裟まで憎い。

交流ギルド絡みでは、と或るお二方には懇意にさせて頂いた。この方々には、リアルで会ったり、スカイプでVCする仲にも昇華したのだが、ゲームで遊ぶよりも、ギルドチャットで社会問題について話し合う機会が多く、知識の見聞が広がった。これぞ、様々な人と一緒にプレイするオンラインゲームの醍醐味。

インターフェイスは使い易かった

そして、インターフェイスの使い易さは、今までプレイしたMMOでは、他の追随を許さない程の秀逸さだった。視覚的に操作可能だったのと、特に、タブウィンドウが何個でも作成可能だったのは、チャットがやり易くなる利便があり、非常に有り難いものだった。当然、他のオインラインゲームに於いて、タブに絡みでは、悪戦苦闘するハメに陥る。

GMとユーザーの距離が近かった

酷い運営体質とは一転、GMとユーザーの距離が非常に近かった。その為、人気のあったGMも何人か存在していたし、途中で頓挫してしまったが、GM自身がプレイヤーになって、一緒にプレイする企画もあった。GM主催のイベントは盛り上がっていたが、民度の高さと人口の少なさ故の産物なのかも知れない。

(デ)バッファーヒーラーが私の最適な役割

このゲームでは、6キャラを作成したのだが、一番最初のメインキャラは、「オラクル」というデバッファーヒーラーだった。デバフでMOBの能力を削ぎ落とすヒーラーを一番最初に選択した為、何故かピュアヒーラーを操作しても、しっくり来ない。現在プレイしているFF14でも、ヒーラーとして最初にピュアヒーラーの白魔を選択したが、奇妙な違和感を感じていた。そこで操作が非常に面倒故に敬遠していた学者に触れた事で、遣り甲斐を感じた。デバッファーヒーラーのオラクルとは異なり、学者はバリアヒーラーだが、バリアを張る事でMOBの攻撃を軽減するのが、楽しい。履行技の時にバリアを張るのを自己満足している。つまり、私はピュアヒーラーが性分に合っていないのだ。

一番最初に選択した役割はゲームが違えども、後々、継承されるものかと、我ながら不思議に思う。否、これは私だけなのかも知れぬが。

クソゲーだったけど、思い出深いMMO

…と書くと、往年のプレイヤーから怒られそうな気がするが、正直な所、運営さえしっかりしていれば、私も途中離脱は無かった。民度の高いプレイヤーで構成されていたので、私自身は最初のオンラインゲームにも関わらず、肩肘を張らずにプレイ出来たのは、他ならぬ、皆様のお力添え。だから今でも思い出深いのだ。

昔、撮影したSSを見ると、ふと思う。

「あったけぇMMOだったなー」と。

コメント

  1. Bryan より:

    こんにちは私はこの壮大なゲームの元フランス人プレーヤーです、残念ながらフランスのサーバーは2012年に閉鎖されたのが早すぎました私はそれについてとても懐かしいので、リコールのために一人でもそれを再びプレイできる方法を見つけようとしています良いメモリはカードに適しているので、私はゲームのサーバーファイルを探しています、あなたは何かリードがありますか?

  2. はりお より:

    コメント失礼します。私も当時初MMO-RPGでこちらをプレーした者です。原作世代ですが、特別ドルアーガに思い入れがあった訳でもなく、何かに惹かれてプレーして、そのままズルズルと2013年頃まで付かず離れずでInしていたように思います。その後何かのサイトに掲載された16年にサービス終了「した」という記事を、すでに辞めた身ながら感慨深く読んだ記憶があります。
    MMO-RPGを卒業した時、リアルに掛ける時間と費用とその他諸々を比較して、今後の人生でもう2度とMMO-RPGに手を出す事は無いだろうなと思っていましたが、ふと先日から再度やってみたくなって、人生2度目の新たなMMO-RPG生活をスタートさせた所です。その関係でドルアーガってどうだったのかなとググッてこの記事を拝見するに至りました。
    ドルアーガ、仰るようにかなりマゾかったですが、今思えば「MOBと戦うオマケ付きチャット」というのがピッタリで、会話がメインかつ印象に残っているのも面白かったのもたわいのない会話だったように思います。野良PTでもいろんな人と会話できましたしね。2度目に選んだMMOの方は、マッチング機能やらギルドのようなものも遥かに充実していて、おまけにソロで高レベルまで達成できるようなので、チャットする機会が無く物足りなさを感じています。これもドルアーガ難民あるあるなんでしょうね。
    長文失礼いたしました。懐かしく思い、思わず書き込みしてしまいました。
    (メルアドダミーですいません)

    • エテメンアンキ・筆者近影 ディンギル より:

      >はりおさん

      コメントありがとうございます。
      お返事が遅くなり大変申し訳ございませんでした。
      メールアドレスの件はお気になさらずです。

      MMOドルはチャットが主体だったと言っても過言ではありませんでしたね。
      メインコンテンツの塔の中でもチャットしていましたしね。
      直感的に操作可能なインターフェイスが秀逸だったのが大きいと思います。
      私は原作は「カイの冒険」しかプレイしていないという「にわか」です。

      恐らく野良で気軽にチャット可能だったのはMMOドルぐらいでしょうね…。
      私は4年でドルから去ってしまいましたが会話を主体のMMOは残念ながら皆無だと感じます。
      FF14もコンテンツ中での会話は殆どありませんし。
      そんな意味で考えるとMMOドルでは貴重な体験をしたものです。
      サービス終了から5年経過しているのに「ドル難民」が居るのも納得します。

      このブログ「オンライン ドルアーガ」で検索するとヒットするみたいで、検索で訪問する人も一定数居ます。
      圧倒的な開発力不足によってユーザーは翻弄されてしまいましたが、それも今となっては懐かしい思い出と昇華しています。
      不思議なものです…。

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